重大な事故を未然に防ぐ手段!ヒヤリハットとは?

昨今、あおり運転を始めとする危険運転がよくメディアに取り上げられていますが、普通の方であれば相手も自分も傷つけてしまう可能性がある交通事故は起こしたくないものです。

ですが普段から気を付けよう、気を付けようと思っていても実際に何に気を付けて運転すればよいのか。という指針を持っている方はなかなかいらっしゃらないと思います。そこで今回は運搬・建設業界などで使用されているヒヤリハットという考え方をご説明していきます。

後述していきますが、この考えは簡単に言えば小さなミスが重なることで後々の大きな事故を引き起こすことに繋がる、という注意喚起の考え方の一つですが、意外と的を得ているものなので覚えていただければ幸いです。それでは記事を始めてまいります。

ヒヤリハットとは?

建設現場や医療現場、工場などの職場だけでなく、運転中にも経験することがある、「ヒヤリハット」。「ヒヤリハット」とはその名の通り仕事中や運転中に「ヒヤリ」としたり「ハット」したりするような、重大な事故に至りかねないミスに気づくこと、あるいは幸いにもそのような事故は起こさなかったものの起こしてもおかしくない状態のことを言います。「ヒヤリハット」の時点でそれに至った状況を分析すれば事故を未然に防ぐことが可能であるため、このヒヤリハットは事故防止の取り組みに活用されており、その事例を報告書の形で提出するよう求められることも珍しくありません。

ヒヤリハットは「ハインリッヒの法則」に基づく考え方で、「ハインリッヒの法則」とは「1つの重大な事故の背後には29の軽傷事故があり、更にその背後には300のより軽微な事故がある」という考え方です。つまり1人の人が大怪我を負うような重大な事故を起こすとすれば、実はそれよりずっと前の段階で軽傷で済んだ事故を29回起こしており、この29回の事故を起こす更に前の段階で物損で済んだようなより軽微な事故を300回は起こしている、というもの。この「300の軽微な事故」を「ヒヤリハット」に置き換えて考えると、ヒヤリハットの段階で対処し是正すれば、29回の軽傷事故も1回の重大な事故も未然に防げるというわけです。

ヒヤリハットの事例

ヒヤリハットは様々なシーンで起こり得るものですが、車社会である現代において殆どの人が経験しているのは、やはり運転中のヒヤリハットでしょう。車や道路事情など設備の不具合で起こることもありますが、大抵の場合は運転者自身の不注意、つまりヒューマンエラーが原因となっています。

例えば思い込み運転。「だろう運転」とも呼ばれる通り「何も飛び出してはこないだろう」「相手が道を譲ってくるだろう」などと楽観的な推測で運転していて、実際には人が飛び出してきたり道を譲ってもらえず衝突しそうになったりするわけです。

また心身の疲労やストレスがヒヤリハットを引き起こすこともあります。睡眠不足の状態で運転したり疲れて頭がボーっとしていたり、あるいは悩み事で頭がいっぱいで前方を見ていても意識が別の方へ向いていたりして、前の車に追突しそうになったりブレーキを踏むのが遅れたりするのです。

これらのヒューマンエラーは免許を取ったばかりの初心者よりも長年運転している人、運転に自信がある人の方に多く、緊張感が薄れた状態で運転することでうっかりミスを起こし、ヒヤリハットするというケースが少なくありません。

まとめ

今回は建設・運搬業界などで使用される考えの一つ、ヒヤリハットについて記事を書いてまいりました。文中にもあるように小さなミスの積み重ねや運転歴の長さによる油断というものがいつか大きな事故に繋がってしまうというのはあながち間違いではないように思います。

あるいは年齢を重ねるごとにそういった油断がなくても視界が狭くなり、視力や反射神経も衰えていくものですから、例えば高齢ドライバーの方には下記のように日ごろから反射神経を鍛える施策を取ることをお勧めします。

移動中にできるトレーニング

電車やバス、車などの乗り物で移動中にできるトレーニングです。

トレーニング方法は窓の外を眺めるだけです!

ただし、ぼんやりと景色を眺めているだけではトレーニングになりません。

たとえば、看板や標識の文字を読む、すれ違う車のナンバープレートを読む、営業車やトラックの車体に書かれている文字を読むなどしてみましょう。

また、駅で電車を待っているとき、通過する電車に乗っている乗客を見ることでもトレーニングができます。このとき顔は動かさず目だけで動きを追うようにするとより効果的です。

ただし、周囲に気を配り安全に留意するようにしましょう。

家でリラックスしているときでも、顔を動かさずに眼球を素早く左右に動かして2点の焦点を合わせるトレーニングもあります。やり過ぎると目眩を起こすこともありますので注意してください。

引用:名古屋オーシャンズフットサルスクール

https://oceansschool.com/58155/

姿勢

Posted by aoi-staff