見た目にも心身にも悪い?!猫背の悪影響とは

日本人に多い姿勢の一つに猫背をあげることができます。昔々は学校で合ったり、家庭内でもきちんと立ちなさいと言われて育った世代があるほど、立姿勢の教育というものもされたものですが、昨今ではそれほど強制的な指導は行われません。

また昨今ではスマートフォンやパソコンなどの普及によって前かがみになる機会が多く、猫背をはじめとした巻き肩やストレートネックなどの悪姿勢になる方が増えています。しかし過去の立姿勢の指導というのもあながち間違いではなく、猫背を続けることで起こる悪影響はたくさんあります。

今回はそんな猫背が身体に及ぼす影響について記事を書いていきたいと思います。

 

外見に及ぼす猫背の悪影響

背中を丸めた姿勢がまるで座っている猫の背のようであることからこう呼ばれている、「猫背」。猫背は先天的なものではなく、例えばスマホをのぞき込むような姿勢を続けることで頭が前に付き出たり、パソコン操作のために肩が内巻きの状態になってしまったり、背もたれにもたれるなどして骨盤が後ろに傾き、そのバランスを取ろうとして頭を前のめりにしてしまったりすることで、やがて猫背の姿勢が定着してしまうのです。

こうして猫背になると、常に前かがみのうつむきがちな姿勢になるため、いつも自信のなさそうな、あるいはだらしのない印象になってしまいます。また背中が丸まっていること自体老けて見える原因になりますが、そのうえリンパや血液の流れも悪くなるため肌のターンオーバーが滞り、しわやたるみが増えて実際に老けてしまうことにもつながります。

また前かがみのせいで肺などの内臓が圧迫されると呼吸が浅くなって酸素を取り込みにくくなるため、これも老化の原因になります。また消化機能が低下すれば消化しきれなかった食品の栄養素が体内に蓄積され、代謝の悪さも手伝って浮腫んだり太りやすい体になったりもします。

心身の健康に及ぼす猫背の悪影響

しかし猫背による悪影響は、単なる見た目だけに留まりません。おそらく最初に感じる悪影響は、肩や首の凝りでしょう。人の頭部はボーリングの玉くらいの重さがあるため、猫背で頭が前に突き出た姿勢だと、その重量を肩と首だけで支えることになってしまいます。こうして首や肩に普通以上の負荷が慢性的にかかり続けることで、首や肩が凝ってしまうのです。また首回りの神経は頭部に繋がっているため、緊張した筋肉が神経を圧迫し頭痛を引き起こすこともあります。また前述の通り猫背は骨盤を後傾させてしまいますが、こうなると腰の筋肉が常に突っ張った状態になるため、筋肉疲労による腰痛も引き起こしやすいと言われています。

また猫背は呼吸を浅くすると先述しましたが、これは老化を早めるだけでなく軽い酸欠状態になることで疲れやすくなったり、集中力がなくなったり不安やストレスを感じやすくなったりします。常にうつむきがちになるため、気分が落ち込んだりネガティブ思考になったりしやすく、鬱へと繋がってしまうことさえあると言われているのです。

まとめ

今回は日本人に多いといわれている猫背について記事を書いてまいりました。文中にも色々と出てきていますが、猫背の姿勢でいていい事は全くと言っていいほどありません。けれど、姿勢というのは昔から続けている長い習慣の場合がほとんどで直そうと思ってもなかなか直せないのも事実。

また猫背が起こる原因は様々ですが、そもそも猫背になってしまう理由の一つとして挙げられるのは、背筋も腹筋も使わない姿勢なので楽だからです。ですから無理に姿勢を直そうとするよりはむしろ、筋肉をつけることで姿勢を正してしまうのも一つの手段です。

例えば下記には猫背を直すために効果的なストレッチと筋トレを引用したいと思いますので、いままでなかなか悪姿勢が直らなかったという方はぜひ、試してみてください。

ヒップリフト

最初に紹介する猫背改善の筋トレはヒップリフトです。仰向けに寝た状態で膝を立て、両手を床に着けた姿勢から開始します。ゆっくり息を吐きながら背中側に力を込めて、肩から膝のラインが一直線になるまで持ち上げましょう。

息を吐きながらお尻を下ろし、元の体勢に戻ります。腰を反るのではなく、背中側の筋肉全体で持ち上げることが重要です。このトレーニングでは背中の下側やお尻、太腿の裏の筋肉を刺激できます。

猫背の人は背中の筋肉が弱りがちなので、筋肉がしっかり伸びていることを感じながら取り組んでください。

バックリフト

続いて紹介する筋トレはバックエクステンションです。いわゆる背筋運動として知られるこちらのトレーニングは、うつ伏せの状態からスタートします。顔を上げて視線を前に固定したら、両手を耳の横まで上げましょう。

この状態から背中の筋肉に力を入れて上体を起こします。注意すべきなのは、背中を反り過ぎると腰を痛める点です。上体を起こすのは、背中の筋肉が刺激されていると感じる高さまでで構いません。

上体を起こしながら肩甲骨を寄せると、猫背で固まりがちな肩周辺の筋肉を刺激することができます。

引用:TENTIAL

https://tential.jp/journals/back/stoop/003

姿勢,猫背

Posted by aoi-staff