良い姿勢・悪い姿勢とは?姿勢が及ぼす心身への影響

昨今では姿勢というものについて非常に寛容な世の中になったように思います。一昔前はキチンとした立姿勢などで年長者の話を聞いたり、お説教されることが当たり前でした。もちろん現代の多様性を認めるという世の中も大変すばらしいものであるのはもちろんですが、こと、姿勢においては正しい姿勢を取っていないと身体に悪影響を及ぼすことがあります。

今回はそんな姿勢について正しい姿や悪姿勢が及ぼす影響などについて記事を書いていきたいと思います。悪姿勢は腰痛や肩こりなどの原因になるだけでなく、集中力の欠如や内臓の機能低下なども引き起こしてしまいますので、今一度、姿勢について確認していきましょう。それでは記事を始めてまいります。

良い姿勢・悪い姿勢とは?

近年スマホの普及によって姿勢が悪い人が増えていると言われていますが、そもそも「良い姿勢」「悪い姿勢」とはどんな姿勢でしょうか。

一般に「良い姿勢」とは、横から見た場合に耳、肩、股関節の出っ張り、くるぶしが一直線になっている状態と言われますが、それは立った状態のときに最小限の力で体幹を維持できるため。本来人はこのような姿勢をとるときに、力学的にも精神的にも最も安定した状態を得ることができるようになっているのです。

ところが生活習慣や背骨の変形、筋肉の低下などが原因で、立った状態を維持するために体の一部に大きな負担をかけるような、バランスの悪い状態になってしまうことがあります。これが、「悪い姿勢」。最も代表的なのは耳が肩より前に出ていて背中が丸まっている状態で、頭が前方に傾いてしまっているため倒れないようバランスを取ろうとして、体は重心を後方へ移動させます。こうして力学的に無理のある状態で立ち姿勢を維持しようとするため、腰や背骨など負荷が強くかかる部分に凝りや痛みを感じたり、集中力の低下やネガティブ思考など精神面にも悪影響を及ぼしたりすることがあるのです。

悪い姿勢の影響

先にも少し触れましたが、悪い姿勢は心身両方で悪影響を及ぼします。

中でも一番最初に感じるのは、肩こりや首、背中の痛み、腰痛でしょう。頭が前方に傾けば本来ゆるく湾曲しているべき首の骨の形状が不自然にまっすぐになってしまい、周囲の筋肉に強い負荷がかかって凝ったり痛みを感じたりするのです。また前述の通り頭部が前方に傾けば、倒れないようバランスを取ろうとして骨盤が後ろ側に傾きます。この状態では腹筋や背筋をうまく使えないため筋肉が衰えて腰痛を引き起こしますし、背骨で姿勢を支えることになるため背中に痛みを感じるようになるのです。

また背中が丸まっていると、肺やお腹周りの臓器を圧迫します。肺が圧迫されれば呼吸が浅くなって酸素と二酸化炭素の循環効率が鈍り、ちょっとしたことでもすぐに息苦しくなったり疲れやすくなってしまったりしますし、お腹周りの内臓が圧迫されると腹圧が上昇し、便秘や腹部膨満、更には腸炎や逆流性食道炎などを引き起こすこともあるのです。

更に肺の圧迫により呼吸が浅くなると血流が悪くなり、代謝が落ちて浮腫みやすくなったり、脳に酸素が十分行き渡らないため集中力が低下したりします。またうつむくような姿勢は精神面にも影響を及ぼし、ネガティブ思考になる、なんとなく気分がすぐれない、更にはこれらがうつ病へと発展することさえあるのです。

まとめ

今回はいい姿勢、悪い姿勢について記事を書いてまいりました。文中にもありますが、悪姿勢というのは見た目以上に身体に及ぼす影響が大きいことをご理解いただけたかと思います。

また自分は幼いころから姿勢が悪かった、という方もいらっしゃるかもしれませんが、遺伝的なものを抜きにすれば姿勢は日常生活で気を付けていると改善できることがほとんどです。例えば以下のようなストレッチを毎日行うことで、姿勢がよくなり、また肩こりや腰痛なども引き起こしづらくなりますので、是非、やってみてください。

① まずは、あごを引き&頭を下に向け、両手を前に伸ばしていきます。その姿勢で10秒間キープ。

※ 肩甲骨を伸ばすことを意識してください。また肘は肩と同じ高さでキープしましょう。

まずは、あごを引き&頭を下に向け、両手を前に伸ばしていきます。その姿勢で10秒間キープ。

② 次に、頭を正面に向け、その状態で肘を身体の後ろに向かって引いていきます。肘をひききったら、その姿勢で10秒間キープ。

※ 肘を引くときに、肘の高さが下がらないように注意してください。

次に、頭を正面に向け、その状態で肘を身体の後ろに向かって引いていきます。肘をひききったら、その姿勢で10秒間キープ。

③ 最後は、先ほどの状態から肘の高さは変えずに、そのまま手の平を正面に向けていきます。その姿勢で10秒間キープ。

※ このときにも、肘の高さが下がらないように注意してください。

最後は、先ほどの状態から肘の高さは変えずに、そのまま手の平を正面に向けていきます。その姿勢で10秒間キープ。

この3ステップで合計30秒です。とても簡単で時間もかかりません。

この筋トレをデスクワークの隙間時間などに、1日3セットを目安に行ってください。

引用:bauhutte

https://www.bauhutte.jp/support/

姿勢

Posted by aoi-staff