高齢者・中高生は帰り道に要注意!たそがれ時の交通事故!
日本で中高生時代を過ごしている方にとって最も使用される移動手段は自転車で間違いないと思います。しかしこの時期はちょうど反抗期とも重なり、両親を疎ましく思ってしまうのはもちろん、車上中におまわりさんや学校の先生に見つかると電気がついていない、ヘルメットをしていない、二人乗りをするな、と逐一される注意を疎ましく思うものです。
反対に高齢者になってからは電気をつけていなかったり、車道を蛇行運転する若年期の行動を疎ましく思ったり、自身の聴力、視力の衰えから無灯の自転車に気づくのが遅れてヒヤリとしたことなどもあると思います。
けれど一見すると規則に厳しいおまわりさんや先生方の意見というのは圧倒的に正しく、ちょっとした反射材やたそがれ時の早めの点灯は起こる事故を未然に防ぎ、自分の命をまもることにもつながります。
今回はそういった自転車の装備品や事故が起こりやすい時間帯等について記事を書いていこうと思います。
黄昏時の交通事故数とその理由
事故が起きやすい時間帯は圧倒的にたそがれ時(薄暮:はくぼ)の時間が多く、日中に比べて4倍も事故が起きやすい時間帯だといわれています。下図は警視庁のHPより抜粋したデータですが、自転車・歩行者はこの時間に特に注意が必要であることが見てとれます。
ちなみにたそがれ時というのは日没時刻と重なる17時台から19時台のことを指しており、このデータはその時間における時間当たりの死亡事故件数(平成25年~平成29年)を表していいます。
ちょうど高齢者や中高生が学校や仕事・趣味から帰宅する時間ですし、薄暗くなってくる時間帯と交通量が多いことから事故が起きやすいのだと思います。
冒頭でも少し触れていますが、自動車を運転する方にとってこの時間~夜間に外にいる歩行者や自転車は非常に見えにくいものです。その為、反射板や前照灯をしている自転車はとてもありがたく、運転者にとっても自身の存在を周りに気づいてもらえる方法ともいえます。
特に最近の車は電気自動車やハイブリット車にその多くが変っており、一昔前とは騒音の度合いがまるで異なります。住宅街を走るのには重宝しますが、音が聞こえないと無理な横断や車線変更が増えてしまい自転車側の危険度は上がってしまいます。余談ですが、自動車対歩行者の事故の場合、86%が横断中に発生したものが占めており、危険度の高さが伺えます。
その他、前照灯も自分が進む道を照らして転倒などの危険が回避できるだけでなく、交差点やT字路では自転車本体よりも先に前照灯の光が見えることで出合い頭の衝突事故を防いだり、車だけでなく歩行者や自転車同士の事故も防げるので面倒に思わずにつけてほしいものです。
ヘルメットの重要性
では次に、この時間に限りませんが、ヘルメットの大切さについてご紹介できればと思います。当たり前の話ですが、整体院などにかかるケガが発生する足、腕、胸、首といった部分は事故の際、とても強い衝撃がおこらなければ死亡してしまう確率は低く、交通事故によって死亡するケースはその六割が頭部への衝撃が原因です。
警視庁のデータではヘルメットをつけていない方は付けている方に比べて2.5倍も致死率が高く、出来れば自転車に乗る際はヘルメットをつけてほしいものですね。一昔前のヘルメットは大抵、黄色か白でデザインもおしゃれとはいいがたいものが多く敬遠されがちでしたが、最近では趣味でサイクリングをする方が増えたことも関係しているのかもしれませんが、かっこよく色合いも様々なものが増えているのでおしゃれに気を遣う年代に着用を促すのであれば、ヘルメットの着用は義務であるが指定のものは使用しなくてもいいなど、大人側の配慮が出来るといいかもしれません。
またヘルメットに限らず、昨今では頭部保護帽といって一見すると普通の帽子に見えるけれど中側や外側に緩衝材が入っている帽子もあり、転倒時・衝突時に身を守る方法の一つとしてご興味があればネットで検索してみてください。
まとめと対処法
今回は警視庁のデータをもとに、交通事故が起こる時間はたそがれ時が多いことや、事故の際に身を守るヘルメット、反射材などについて記事を書いてまいりました。
歩行者・自転車と自動車の事故が発生した場合、どのようなケースでも過失は自動車側にあると判断されてしまうものですが、ヘルメットや反射材、前照灯などの装備品ももちろんですが、信号を守る、横断歩道を利用するなどキチンとルールを守って乗っていれば防げる事故は必ずあります。
自動車側に過失があっても腕や足を無くしたり、身体に不自由が出てしまっては取り返しがつきません。自分の身は自分で守れるように普段から気を付けるようにしましょう。またもしも不慮の事故に合い、その時は平気だったのに2.3日して腕が痛い、足が痛い、などの症状が出た時はお気軽に当院までご相談ください。