人の痛みは目に見えない?群発頭痛!!
個人個人の痛みというのはなかなか他人に理解してもらえないものです。例えば同じ境遇であったり、同じような疾患を経験した人にはその痛みがよくわかりますが、実際にかかったことがない方には本当の意味で共感することは難しいでしょう。
そんな頭痛の中でも今回は「目の奥をえぐられるような痛み」「痛みに悶える」「耐えられない激痛」を引き起こす群発頭痛の症状について記事を書いていきたいと思います。この頭痛は症状が出るとまともに日常生活を営むことは難しく、普段から積極的に自分の症状を周りに伝えることで不測の事態が起こっても「あの人はひどい頭痛持ち」だから、と理解されるような環境を整えたいものですね。それでは記事を始めてまいります。
頭痛の前にまずは日本人の特徴から、、
頭痛について説明を始める前に私たち日本人の特性について確認したいと思います。世界的にみても私たちは真面目、責任感がある、集団規律を守る、など大変すばらしい国民性を持っています。もちろん、いいわるい、たくさんの意見があると思いますが、、。
さて、そういった美徳の他にも特徴があって、日本人はよく言えば我慢強い、悪く言えば何事も我慢してしまう傾向も持っています。確かに世界のニュースを見てみても海外では小さな歯の治療にも当たり前のように麻酔を使用しますし、無痛分娩や、モルヒネの開発など痛みをいかに減らすか、という研究がなされ、それを使用することを良しとしますが、日本では多少の痛みなら我慢しましょうという風潮はいまだに少しあると思います。
今回ご紹介している群発頭痛は動けないほどの痛みが走るのが特徴ですが、他の頭痛でも歩けば痛い、じっとしても痛い、頭を使うと痛い、などたくさんの痛みが隠れていますので、痛いまま放置してしまうことは避けるようにしましょう。
それで群発頭痛とは?
さて、群発頭痛についてですが、冒頭でも触れている通り、こめかみをアイスピックで刺される、頭が割れるような激しい痛みが10~20分、前兆なく突然、しかも毎日のように襲い、時期が過ぎれば何事も感じなくなるというのが特徴の頭痛です。
群発頭痛の他にも片頭痛、緊張型頭痛というものもありますが、緊張型というのは肩や背中、首などのコリが原因と考えられるもので、片頭痛は脳の血管と顔に張り巡らされてる三叉神経という神経が原因と考えられていて、分類として群発頭痛は片頭痛に近いと考えられているのですが、双方、明確な原因は判明していません。
ちなみに日本では約3,200万人〜3,300万人もの人が頭痛に悩んでいるといわれていて、その数はおよそ四人に一人の割合です。つまり薬でごまかしていたり、それこそ頭痛を我慢して日常生活を営んでいる方がそれだけいるのですから、もっと皆さんで痛みや情報の共有をして理解が進んでほしいものですね。
頭痛は薬で治すもの?
すでにご紹介している通り、頭痛にはいくつかの種類があるのですが、頭痛に限らず、痛みを感じればすぐに薬を使うという方も多いと思います。先ほどは我慢をすることは良くない、海外では痛みを減らす薬が多いという話をしましたが、薬を日常的に乱用するのは避けたほうがよいでしょう。
というのも物事には判明しているかどうかは抜きにして原因と起こる理由があります。そして先の緊張型頭痛でもご紹介したように身体のコリや緊張・身体的ストレスが原因で起こる頭痛はマッサージや整体などでも改善が出来ますし、痛みを軽減するためにだけ、薬を飲む必要はありません。
それでは最後に頭痛が起こった時の対処法を以下の引用で確認して終わります。引用の中には頭痛の予防法もありますが、それらに注意してみても一向に改善しない場合は対処法を誤っている可能性もあります。その時はお気軽に当院までご相談ください。
① まずは、頭痛の原因を知りましょう。
頭痛には必ず原因があります。頭痛は原因から分けると緊張型頭痛、片頭痛、薬物乱用頭痛、⼆次性頭痛(脳の病気や耳鼻・目・首などの病気が原因)などがあり、統計的に幅はあるものの、国内の頭痛患者総数は約3,200万人〜3,300万人と言われています。
また、原因が全く違う複数の頭痛を発症する方もおり、たとえば片頭痛と緊張型頭痛を合併している方は非常に多いです。原因が全く別なのに、「常に頭痛がひどい」と悩む患者さんがいますが、原因を知り、適切に対処すれば、1カ月に1回の片頭痛で済むこともよくあります。
(中略)
頭痛は、日常⽣活の中である程度予防できます。過度な筋⾁の緊張が持続している状態を、ストレッチやマッサージなどでリラックスさせることも有効な方法ですが、原因が目の疲れや同じ姿勢で⻑時間いることによる首の凝り、極度な疲れ、連日の睡眠不⾜、過度なストレスなどの場合は、市販の鎮痛薬などを上手に使って対処することが必要です。
片頭痛の場合は個人ごとに引き⾦になる条件が異なります。自分の頭痛が起きる条件を認識すれば、避けることもできます。