朝起きると首に違和感が、、、?寝違えに気を付けましょう!
人生の四分の一は寝ている、という例えをよくされますが、睡眠は人間にとって非常に大切なものであることは間違いありません。幼少期であれば成長ホルモンが分泌され成人になるための身体作りをしていますし、成人してからも良い睡眠をとらなければ仕事に集中できなかったり、昼夜逆転の生活で自律神経に乱れが生じたりもします。
あるいは余談を付け加えると寝ているうちに脂肪が消費されていくのでダイエットなどにも影響を及ぼしますね。さて、そんな人間にとって欠かせない睡眠という活動ですが、寝具が合わない、疲れが溜まっている、普段からの姿勢が良くない、などの原因によって目覚めると首が回らなくなっていた、という事態が起こる場合があります。
皆様ご存知の寝違えですね。今回は寝違えをテーマに記事を書いてまいりたいと思いますが、寝違えが起こる原因は日常生活にあることがほとんどですので、寝違えが頻発したり、よく重症化して首が回らなくなるといった方はすぐに改善に向けて努力するようにしましょう。それでは記事を始めてまいります。
改めて寝違えってどんな状態?
原因は様々ですが、寝違えというのは首から背中にかけて筋肉が炎症を起こしているために痛みが出る症状を指しており、医学的に急性疼痛性頚部拘縮(きゅうせいとうつうせいけいぶこうしゅく)という言い方をします。
多くの方は寝違えというと首回りに問題があるのだろうと思われがちですが、例えば首がちょっと痛い、けれど首を回転できるといった軽度の症状の場合は確かに首周りに原因があると思われますが、それよりも重度になって首が全く回らない上下にも動かないという場合は首だけでなく肩甲骨周りの筋肉や背中の中心、あるいは脇腹付近の筋肉にまで炎症が及んでいると考えられます。
その首から背中にかけては全ての筋肉が繋がって出来ていますので、一見すると首には関係のない筋肉のコリが他の部分に影響を及ぼしているんですね。また寝違えは酔ったままうつぶせで寝てしまったり、寝具が合わないことが原因と思っていらっしゃる方も多いです。たしかにそれらが痛みの引き金になりますが、冒頭にもある通り、普段からの姿勢や疲労の蓄積が寝違えを起こす場合も多々あり、寝違えが頻発する方で寝具を変えても効果がない時はそういったことに気を使ってみてください。
寝違えが起きた時の対処法は?予防策は?
寝違えはよほど重症だったり、早急に治したいという場合以外は痛みがあるうちは安静にして、痛みが無くなってきたらストレッチや軽いジョギングなどを行っていくと快方に向かっていきます。それでは以下に寝違えによく効くストレッチが紹介されていますので引用してみましょう。
1.首が痛む側の腕を少しずつ後ろに引き上げて、自然に止まったところで20秒キープ。20秒たったら腕を下ろす。これを2セット繰り返す。
2.痛む側の手のひらで腰の真ん中を軽くおさえて、そのままひじを後ろにひいて20秒キープ。こちらも2セット繰り返す。3.痛む側の腕を広げて120度の角度でバンザイ。その角度のまま、肘を軽く後ろにひいて20秒キープ。こちらも2セット繰り返す。4.逆の腕で1〜3まで、各1セットずつ繰り返す。首や肩が痛いのに、腕を動かすことで痛みを和らげるという目からウロコの方法です。ネット上にはこのストレッチを分かりやすく解説した動画もあるので、一度観てみるとイメージしやすいかも。
寝違えの要因は色々ですが、寒さや内蔵の疲れもそのひとつなのだとか。季節の変わり目は体調を崩しやすいだけでなく、寝違えも起こりやすいのかもしれません。
まとめ
今回は身体の疲れやコリ、あるいは寝具や日ごろの姿勢などによって起こる寝違えについて記事を書いてまいりました。意外と痛みが出ている首にだけいつも注力していて、背中や脇などのコリについてはご存知ない方が多かったのではないでしょうか?
本文では身体についてのお話が中心でしたので最後に寝具について少し補足して終わろうと思います。寝違えを起こしやすい寝具は「自分に合っていない寝具」という言われ方がよく出ますが、自分にあった寝具?と疑問に思いますよね。
また中には枕は使わない、ベットではなく布団でしか寝ない、といったこだわりをお持ちの方もいらっしゃると思いますので一概には言えませんが、基本的に柔らかすぎる寝具は包まれているようで気持ちがいいかもしれませんが、身体や頭が完全に寝具に埋まってしまい、そこで固定されてしまうのでうまく寝がえりがうてなかったり、心地よい位置を模索しようとした挙句、不自然な体制で固まってしまうのであまりおすすめは出来ません。
もしも寝具を変えたり、運動してみても寝違えが頻発して起こることにお悩みの方はお気軽に当院までご相談ください。