子供の睡眠障害の原因や症状は?

2023年7月28日

寝る子は育つとはよく言われていることですが、電気のない昔とことなり、現代では夜も煌々と明かりがともり、パソコンやゲームなど自分を律してコントロールすることが難しい子どもにとってたくさんの誘惑が生まれました。

もちろんそれらは生活を豊かにするために発明されたもので、一概に悪とはいいがたいですが、好きにさせることだけが愛情と思わず、生活習慣が乱れていればそれを改善させなくてはいけません。今回は様々な原因によって起こる子供の睡眠障害について記事を書いていきたいと思います。

例えば夜中、いつまでも起きていることで朝起きれなかったり、例え起きたとしてもぼーっとしてしまい勉強に集中することができない、などが起こっている場合はなるべく早く対策を取るようにしましょう。それでは記事を始めてまいります。

子供の睡眠障害

子供の成長には主に睡眠中に多く分泌される成長ホルモンが関係しているため、通常大人より多くの睡眠を必要としています。一般的に言って、1~2才の乳児の場合で11~14時間、3~5才の幼児で10~13時間、6~13才の児童で9~11時間、14~17才の中高生で8~10時間の睡眠を必要とするとのこと。ところが近年、子供の睡眠障害が問題となっており、十分な睡眠時間が取れていない、あるいは適切な睡眠がとれていないために成長が阻害されてしまう子供が少なくないようです。

子供の睡眠障害による影響は、体だけでなく心の成長、精神の安定にも悪い影響を及ぼします。まず身体的な影響としては、発育不足のほかに食欲に関係するホルモンへの影響による肥満、慢性疲労、免疫力の低下など等。また中枢神経への悪影響ゆえに情緒不安定になり、自分の衝動をコントロールできず異常行動へと繋がることもありますし、注意散漫になって記憶力も低下するため授業に集中できず成績が悪くなり、朝起きることができないこともあって不登校や留年などの問題を抱えるケースもあります。子供の場合これら睡眠障害が引き起こす二次的な症状に目が向けられがちなため、しつけや個人の性格、発達障害などが疑われてしまい、根底にある睡眠障害に気づかれないことが少なくありません。

子供の睡眠障害の症状と原因

子供、特に児童に多い睡眠障害の原因の1つに、睡眠時無呼吸症候群が挙げられます。子供の場合睡眠時無呼吸症候群の原因となっているのは扁桃肥大やアデノイド肥大、アレルギー性鼻炎、蓄膿症で、これらにより睡眠時にうまく呼吸ができずいびきをかいたり、自然と口呼吸になったりするという特徴があります。

授業中も眠くて仕方ない、という眠気が主な症状となっている場合、夜遅くまでの受験勉強やゲーム、SNSの使用による睡眠不足のほか、十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず日中に過度の眠気を感じる「特発性過眠症」、脳内の覚醒物質であるオレキシンが何らかの理由で障害され慢性的に強い眠気を引き起こす「ナルコレプシー」が考えられます。

一方で10代に入ると、器質的な障害は関係せず就寝時間にきちんと睡眠をとりたいと思っていても眠ることができない、「不眠症」が原因になることもあります。不眠症にはベッドに入ってから入眠までに30分~1時間近くかかる「入眠困難」、途中で何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」、不必要に朝早く目覚めてしまいそれ以上眠れなくなってしまう「早朝覚醒」の3種類があり、その多くはストレスや生活習慣の乱れが原因となっています。

まとめ

今回は日本人の多くが抱えている睡眠障害、特に幼少期に起こる睡眠障害について記事を書いてまいりました。文中にもあるように、幼少期に十分な睡眠時間が得られないと身体の成長が遅れるだけでなく、勉強に集中できないなど、重大な問題に発展する可能性があります。

例えばストレス下に置かれることで睡眠障害が起こることは大人の世界でもままあることですが、幼少期の場合、出来るだけ眠れる環境を整えてあげることで改善につながります。例えば下記のような対策をとることで乱れた生活習慣を変えるきっかけになるかもしれませんので、是非、試してみてください。

. 「早寝・早起き」ではなく

「早起きのコツはなんでしょうか?」

このような質問をよく受けます。「早く寝なさい!明日起きられないわよ!」お母さんの小言が聞こえるようですが、この発想を逆転させてください。

 

「早寝・早起き」ではなく「早起き・早寝」から始めましょう。まず1週間、頑張って早起きをさせましょう。そして歯磨きでもしながらベランダに出て日光を浴びる。それが無理なら窓辺で顔を戸外に向けるのでも結構です(室内方向を見てしまうと体内時計の時刻合わせには不十分です)。

1~2週間ほども続けると子どもたちの体内時計は徐々に朝型に変わり、早起きの辛さは減ってきます。早起きさせた分の睡眠時間は早寝になった分で取り返せるでしょう。早起きから始めることで、太陽と朝食を効果的に使って体内時計の時刻合わせを行うわけです。ただしくれぐれも週末の寝坊には注意してください。お昼近くまで寝坊してしまうと体内時計が一気に遅れ、1週間分の苦労は水の泡になってしまいます。

引用:E-ヘルスネット

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-007.html