姿勢が悪いと気分も沈む…原因は自律神経にあった!?姿勢とメンタルの関係

2018年8月10日

あなたは、いつも前かがみでパソコンに向かっていませんか?

姿勢が悪いと、腰痛や頭痛、肩こりなどの体の痛みや不調が引き起こされることは多くの方がご存知だと思います。

しかし、それだけでなく、普段の何気ない姿勢がメンタルにも大きな影響を与えているのです。

 

姿勢が悪いと自律神経が乱れる?

姿勢がメンタルに影響する理由は、自律神経にあります。

 

自律神経は、脳にある下垂体がホルモンの分泌をコントロールすることで、バランスが保たれます。

姿勢が悪く、この部分の血流が悪くなると、自律神経のバランスが崩れてしまうことがあります。

 

自律神経は、「交感神経」「副交感神経」の2つで成り立ちます。

交感神経は、運動や仕事をしているときなど、体を活動させるときの神経です。

一方、睡眠中や食事中といった、体を休める際に使う神経を副交感神経といいます。

 

これらがバランスをとることで、私たちは動いたり、疲れた体を癒したりしています。

そのため、このバランスが崩れると、働きたいときにぼんやりしてしまったり、休みたいときに眠れなくなったりしてしまうのです。

 

自律神経の乱れによる症状はさまざまなです。

頭痛や吐き気、肩こり、動悸、しびれといった体の症状以外にも、けん怠感やイライラ、不安、集中力・注意力の低下など精神に症状が現れことがあります。

 

最初は生活に支障があまりでない程度の症状なので、そのまま放置してしまいがちですが、これらの症状が大きな病気や不調の長期化につながることもあるので、早めの対策が必要です。

 

姿勢矯正はうつ病治療にも効果的!

姿勢がメンタルにも影響を与えることが分かっていただけたと思います。

最近では、姿勢がうつ病の治療に有効かどうか確かめるため、次のような実験が行われました。

 

ニュージーランドにあるオークランド大学の研究チームは、軽度から中度のうつと医師から診断を受けた61名の被験者を集めました。

被験者全員が普段から背中を丸める傾向にありましたが、半数は実験の最中背筋をまっすぐ伸ばして座るよう、残りには普段通り座るよう指示が出されました。

 

被験者は、その姿勢のまま高いプレッシャーとストレスを受けながらのスピーチなどの課題を行います。

作業の間、被験者はアンケートに答え、現在の気持ちを記入しました。

その結果、背筋を伸ばして座った被験者は、エネルギーややる気、注意力が増すこと、恐れが減ること、自尊心が高まることが明らかになりました。

 

背中を丸めて座るよりも、背筋を伸ばして座った方が、成功した後の誇らしい気持ちが強く、解決できない作業に取り組む粘り強さが高まり、自分の考えに対する自信が増すと、研究チームのリーダー、エリザベス・ブロードベント博士は説明しています。

 

ブロードベント博士は、自分自身にうつむき加減で歩く癖があることに気がつき、背筋を伸ばし、胸を張って歩くことにしたら気分が良くなったという体験からこの実験を思いついたそうです。

 

(参考:背筋を伸ばすことでうつ状態が改善される。科学が解き明かす姿勢が気分に与える影響(ニュージーランド研究)―エキサイトニュース)

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、姿勢とメンタルの関係についてご紹介しました。

落ち込んでいるとき、つい下ばかり見てしまいます。

そんなときこそ、まずは姿勢を整えてみましょう。

姿勢,自律神経

Posted by aoi-staff