妊娠中の辛いつわり!その原因や対処法は?

新しい命の誕生というのはご両親にとっても、また家族にとっても大変うれしいものであると思います。けれど祖父母や父親が喜んでいる反面、当事者である女性にとってはキチンと育てていけるだろうか、という不安や身体の変化、そして胎児を作り出すために不足する栄養素など多くの困難があります。

今回はそんな困難の中でも生理痛のように起こる方にはひどく症状が現れ、起こらない方にはほとんどその影響が見られない、つわりについて記事を書いてまいりたいと思います。つわりは先のように女性の中でも出る人、出ない人が分かれますので、女性同士でもなかなか理解し合えないものではありますが、周りにいる方は不毛な争いの火種を生み出してしまわないよう、注意して接してあげるようにしましょう。

それでは詳しく確認してまいりましょう。

つわりとは?

待望のベビーがやってくるのを待つ幸せな時間が、マタニティ期間。とはいえこの期間に厳しいつわりに悩まされる妊婦さんも少なくありません。

つわりとはご存じの通り妊娠初期、主に妊娠5週目ごろに始まり10週目ごろにピークを迎える吐き気、嘔吐などの症状のことで、妊娠女性のおよそ50~80%が経験すると言われています。逆に言うと何の症状もなかったという人が約20%ほどいるわけですし、症状のある人でも期間や頻度、種類、強弱などにはかなりばらつきがあるため、「妊娠悪阻」と呼ばれる重篤な症状でなければ他の妊婦さんと比べて不安になる必要はありません。

このようにつわりは個人差が激しく、しかも検査しても器質的な原因を見つけることができないため、いまだその原因ははっきり解明されていません。可能性として考えられているのは妊娠による女性ホルモンの変化で、例えばプロゲステロンが増加すると体内にガスが溜まりやすくなるためこれが不快感を引き起こすのではないか、あるいはヒト絨毛性ゴナドトロピンが増加するとこれが嘔吐中枢を刺激するのではないか、などと言われています。

また母体胎児を異物として認識し拒否反応を起こすアレルギー反応の一種であるという意見もありますし、妊娠による生活環境の変化がストレスとなり自律神経を乱す、つまり自律神経失調症の1つである可能性も指摘されています。

つわりの症状と対策

つわりの症状と言えば吐き気や嘔吐が代表的ですが、他にも匂いに敏感になる、眠気が取れない、食べていないと気持ち悪くなる等など、その症状は人によって様々ですので、それぞれの症状に合った対策を考えましょう。

例えば吐き気や嘔吐に悩まされる「吐きつわり」であれば吐き気を抑える効果のあるビタミンB6を摂り、氷や野菜スープなどとにかく口に入れることのできるものを探して水分補給を心がけることで乗り切ることができますし、逆に何か食べていないと気持ち悪くなる「食べつわり」であれば、1日の摂取カロリーをオーバーしないよう計算しながら食事を小分けにして摂ったり、ノンシュガーガムやするめなど長く口に含んでおくことができ尚且つカロリーの低いものを上手に利用するのもお勧めです。

慢性的な眠気に襲われる「眠りつわり」の場合は、状況が許せば無理をせず寝て過ごすと良いのですが、仕事等の関係でそうもいかないという人も少なくないでしょう。そのような場合はストレッチをする、顔を洗う、人と会話するなど交感神経を優位にする行動が助けになるかもしれません。

まとめ

今回は妊娠による不調の一つでもあるつわりについて記事を書いてまいりました。冒頭でも触れているようにつわりは起こる方には起こるし起こらない方には起こりません。単純に嘔吐してしまう、など目に見えるものであればわかりやすいのですが、気持悪い状態が続く、常に眠気があるなど目にみえない不調というのは当事者本人にしかそのつらさがわからず、対応を誤ってしまうと争いの火種になってしまうことも少なくありません。

女性が妊娠している期間というのは身体も胎児を出産する、あるいは出産後、母乳を生成するなどの理由から身体付きはもちろん分泌される女性ホルモンも変化していくもので初産の場合は理由もわからず情緒不安定になってしまうことがよくあります。

またこちらは妊娠~出産の期間を通してになりますが、よくもわるくもその時に取った行動を女性生涯忘れないとおっしゃる方が多くいらっしゃいます。もちろん良いことであれば延々と思い出していただけますし、その反対はことあるごとに引き合いに出されてしまう事もあります。

実際、つわりや妊娠・出産のつらさは本人にしかわからないわけですが、周りにいる方は単純に気に掛けるだけでなく、なるべく口答えなどせず、気持ちに共感してあげることで妊婦さんはリラックスできるといいますし、反対に妊婦さんは頼れるものは全て頼る、ぐらいの気持ちで周りに自分がしてほしいことなどをどんどんアピールするようにして不安や不満をため込まないように出来ると良いですね。

つわり

Posted by aoi-staff