肩こりが原因で発症する頭痛!?緊張型頭痛!!
「肩こりと頭痛がひどい」「定期的に頭痛に襲われる」「痛みがこめかみ辺りに現れる」などの症状に悩まされていませんか?当てはまる方は、緊張型頭痛を患っている可能性があります。
頭がズキズキと痛めば頭痛、と考える方が多いと思いますが実は頭痛には種類があり、脳出血や脳梗塞などの脳の異常で起きるもの、片頭痛(血管の異常)によって起こるもの、そして肩こりや筋肉の異常によって起こる緊張性頭痛に分類されます。
そのなかでも頭痛の殆どが緊張性頭痛であると言われており、これは姿勢の悪さやストレスによって肩や首周辺の筋肉に強い緊張がかかった時などに頭痛を発症します。今回はそんな緊張性頭痛の症状、原因、予防方法について確認していきたいと思います。
緊張型頭痛の症状
まずはご自身が悩まれている頭痛の症状について確認していきましょう。以下のような症状がよく現れる方は緊張性頭痛であると分類できると思います。
・頭の周辺が圧迫される様な鈍痛
・頭が重たく感じる
・肩や首の周辺が凝っている
・定期的に頭痛が襲ってくる
さらに冒頭で紹介したほかの頭痛についても少し補足を入れます。
例えば嘔吐やめまいを伴ったり、日に日に頻度や程度が増えていくような頭痛を感じる方はすぐに専門医に相談しましょう。それらの頭痛は命を脅かすようなくも膜下出血、脳溢血の初期症状であると考えられます。それらの症状を放っておくとある日、頭をいきなり殴られたような衝撃と耐えられない頭痛が起こり救急車で運ばれてしまう可能性があります。
またこめかみや目の奥がズキズキと心臓の鼓動に合わせて痛んだり、頭の片側だけが痛い、頭が痛いので横になったらさらに痛みが増した、というような症状が現れる場合は片頭痛である可能性が高いです。
緊張型頭痛の原因
緊張型頭痛の原因は、主に姿勢の悪さや、スマートフォン、パソコンを長時間使っていたり、長い時間運転するなどといった身体的ストレスが原因と考えられます。
スマートフォンが普及した現代では、これらの便利なアイテムを長時間見る時間が増えてきており、一昔前の時代と比べ、首周辺、肩などのこりに悩む人が増えてきています。
頭と肩は「側頭筋」「後頚筋」「僧帽筋」という筋肉が繋がってできており、これらの筋肉が私たちの頭を支えているのですが、画面に夢中になって無意識にずっと頭を下ろし、肩を前に出すような悪姿勢を長時間とると、筋肉が硬直し、血行不良になり、頭痛が現れるようになるのです。
また本来であれば頭の重さを分散して支えられるように、首の骨はきれいにS字に曲がっている状態が望ましいのですが、先ほどご紹介したような悪姿勢を長時間続けていると、首の骨が真っ直ぐに伸びてしまい、頭の重さが直接ほねに掛かってきます。
こうなってしまうと、やはり首の周辺や肩の筋肉に負担を掛けてしまい、筋肉疲労を起こします、それに加え筋肉が硬直し、血液が通る血管が縮み、血行が悪くなり、特に脳に酸素や栄養素が行き届かなくなります。これも緊張性頭痛の原因となります。
緊張型頭痛の予防方法
頭痛が起きると、憂鬱な気持ちになりイライラしますよね。ですから、この様な緊張型頭痛が起きないように、頭痛の予防方法について確認していきたいと思います。
先ほどもご紹介したような、頭を前に出したり、下をずっと向いているような悪姿勢ももちろんですが、猫背も頭と肩が前に出るような悪い姿勢の一つで、血行を阻害し、肩や首周辺の筋肉に悪影響を及ぼします。原因の章でも説明しましたが、スマートフォンやパソコンを長時間眺める時はこのような姿勢になっていないか意識的して改善してみましょう。
またデスクワークを行っている時は、約60分おきにこまめな休憩を入れたり、立ち上がって前かがみの体制から正しい姿勢に治し、軽く肩や腕を回して筋肉を解してあげましょう。
ほかにも運動不足で体を動かす習慣を怠っていると、筋肉に疲れが溜まりやすくなり、緊張を起こし易くなりますので、特に肩と首まわりの筋肉が硬直するのを防ぐためにも出来るだけラジオ体操を行ったり、スポーツを趣味にするなどして、運動を日常に取り込みましょう。
あるいは肩を冷やさない様にすることも大事です。身体が冷えると血行が悪化し筋肉が緊張しやすくなります。意外なことに身体が冷えやすいのは冬よりも夏場だと言われています。それは冷房や冷たいシャワーなどが原因で身体が冷えてしまうからです。寒さを感じたら夏でも上着を一枚はおるようにして、体を冷やさないようにしましょう。
まとめ
今回は肩や首周辺が緊張して、血行不良に陥ることで引き起こされる頭痛の一つ、緊張型頭痛の症状、原因、予防方法について確認してきました。上述の通り、頭と肩は筋肉によって繋がっているため、肩に冷えや緊張などの異常があると頭痛が現れます。
しつこい頭痛に悩まされるとイライラして楽しく過ごすことができません。普段から姿勢や冷えを意識して、しっかりと予防を心がけましょう。また軽い頭痛だからといって放っておかず、もしも長く続くようなら専門家の元へ足を運ぶことをおススメします。