原因はパソコン・スマホ?脳疲労って何?

暇さえあればスマホを見てしまう、その後はパソコン作業をして帰宅するとゲームをしたり、テレビを見るなど現代の方々のライフスタイルはこういった流れが多くなっていると思います。

スマホやパソコンなどが普及することによって、私たちの生活は格段に便利になりましたが、その分、増えた不調というものもあります。例えば同じ姿勢を繰り返すことによって起こる肩こり・腰痛や画面を見続けることによって起こる眼精疲労、あるいはゲームに関して言えばゲーム時間を自分で制限できなくなるゲーム依存なども世界中で徐々に問題になっています。

またそういった身体的な疲労だけでなく、今回のテーマにもなっている脳疲労という単語もあります。脳は人間にとって一番身近で必要な器官であっても痛みを発することはあまりありませんので、当記事を読まれて紹介されている不調に当てはまる方がいれば生活習慣を改善するようにしましょう。

脳疲労とはどんな状態?

例えば筋肉のトレーニングや身体を動かし続けることが不可能なように、も使い続けていると疲労が蓄積していって、多くの不調が現れるようになります。脳には大きく分けて理性・知性を司る大脳新皮質、本能・感覚を司る大脳辺緑系、自律神経を司る間脳が存在しており、この三つがうまくかみ合うことで正常に作動しています。

しかしこのバランスが脳の疲労、ストレス、昼夜逆転生活、情報過多などによって崩れると、様々な不調が現れるようになります。例えば物忘れが増えたり、うっかりミスをしやすくなる、思考力、判断力、集中力、意欲が低下する。

他にも身体的の不調として慢性的な疲れ、頭痛、めまい、不眠、腰痛、冷え、便秘、腹痛なども起こしやすくなる傾向があります。あるいはには生命活動を維持する機能だけでなく、先のように物事を考えるチカラ以外にも新しいものを想像するチカラ、数字を計算するチカラ、文章を読み解くチカラなどがありますが、これらも脳疲労によって衰えていくようになります。

下記にはそれらの調査をまとめた資料がありますので、引用してみたいと思います。

脳疲労※の自己診断項目における回答結果から、脳疲労と考えられる人は全体の3分の1以上(その兆候が少しでもみられる人を入れると約7割)に達しており、女性や、若年層でその傾向が強いことが分かった。

脳疲労が重症な人ほど効率、集中力、注意力、創造性、根気の充実を示す選択肢を選ぶ人が減少することから、疲労する(脳疲労の状態になる)と業務上必要な能力が低下する傾向がうかがえる。

脳疲労と健康習慣についても聞いたところ、脳疲労が小さい、元気な人ほど正しいライフスタイルを実践する傾向が見られた。「栄養バランス」「睡眠」「運動」等、いずれも脳疲労の度合いで顕著な差が表れている。この結果からは、「正しいライフスタイルを送っているからこそ脳疲労が小さい」とも考えられるが、「脳疲労が小さいからこそ正しいライフスタイルを体が”快”と認識して自然に実践できている」とも解釈できる。

引用:三菱UFJリサーチ&コンサルティング “脳疲労”解消は生産性向上の鍵

URL:https://www.murc.jp/report/rc/policy_rearch/politics/seiken_10/

脳疲労を和らげるためには?

冒頭にもあるように昨今の日本で脳疲労が起こりやすくなっている原因は長時間・高頻度で使用されるパソコンやスマホなどの電子機器が原因です。よって、日常生活で使わなければよい時はこれらを使用しない、あるいは便利なものばかりではなく時には自分の身体を使ってアナログな習慣を取り入れるとよいでしょう。

例えばちょっとした時間つぶしであればスマホゲームではなく小説や本を読む、最近では電子書籍をたしなまれる方も多いと思いますが、時に読む紙媒体の本にはこういったメリットもあります。

他には、何もしない時間というのを作ってあげることも良い事です。糖分の大飯喰らいなので、身体全体の20%ものエネルギーを消費し、常に活動を続けています。パソコンも様々な作業を一度にやらせようとすると処理速度が落ちたり、フリーズしてしまうように人間の脳も入ってきた情報が多ければ多いほど、実はその処理に時間がかかります。

同様に同時並行で違う作業をやらせると疲労は倍増していきますし、蓄積する量も多くなりますから、作業を行う時は目的をもって一つ一つ終わらせていくこと、そして一時間に一度程度は何もしないでボーっと空を見上げるような時間を作ってあげると、疲労の度合いを下げてあげることが出来ます。

最後によく言われることですが、睡眠の時間と質を確保できるようにしましょう。睡眠中、はその日あったことを取捨選択して記憶するか、忘れるか、という作業をおこなっているわけですが、その他にも脳自体のメンテナンスを行ったり、疲労物質を流したりといった作業も行っているのです。身体も十分な休息がないとパフォーマンスが発揮できないように、睡眠によって脳を休ませてあげるようにしましょう。

疲労

Posted by aoi-staff