開張足の原因と解決方法とは?

2023年6月27日

普段は誰も気に留めない身体の部位というのはたくさんあるものです。例えば足の小指やかかと、耳などは意識して使用したり、眼に見えやすい箇所ではありません。 

しかしながら、普段の生活習慣や運動量の低下などによってそれらの箇所に思わぬ変形が起こったりすることがあります。今回のテーマになっている開帳足もその一つです。これは簡単に言えば足の裏の形が変形することで足が疲れやすくなる、痛みが出る、タコやマメができやすくなる、などの症状を起こす不調なのですが、最近足にそれらの症状がよく出るという方は足の裏をじっくりと見てみるようにしましょう。それでは一緒に確認してまいりましょう。

開帳足とは

偏平足」や「外反母趾」と比べるとあまり聞きなれない足の変形、「開帳足」。とはいえ実は日本人の抱える足トラブルの中では最も多いと言われている、足の「横アーチ」に関係する変形トラブルです。

そもそも人のは内側の縦アーチ・外側の縦アーチ・横アーチの3つのアーチで構成されており、このアーチによるバネ効果のおかげで体重や地面からの反発という衝撃を分散・吸収することができています。このうち足の内側縦アーチが損なわれて「土踏まず」がなくなってしまうのが「偏平足」であり、横アーチが失われている状態が「開帳足」と言うわけです。とは言え実際にはこの3つのアーチは支えあって存在しているため、縦アーチが損なわれれば横アーチにも影響しますし、横アーチが損なわれれば縦アーチの機能も低下するのが普通です。

いずれにしても足の横アーチが損なわれれば、その分足の幅が広がってしまいます。「開帳足」と言われているのはそのためで、いわば扇子を大きく広げたような状態になっています。こうなると本来アーチが吸収してくれていた衝撃を5本の足の指の付け根全体で受け止めなければならなくなるため、足が疲れやすくなり、第二中足骨(人差し指の付け根)や第三中足骨(中指の付け根)あたりに靴が擦れてタコやウオノメもできやすくなります。また足幅が広くなるため靴の幅に合わなくなり、外反母趾や内反小指になったり足指の関節が硬くなる「硬直性屈指症」を併発することも珍しくありません。

開帳足の原因

足の横アーチを形作っているのは中足骨骨頭部を繋いでいる「深横中足靭帯」や中足骨の間にある「骨間筋」、中足骨を横断するように走る「母趾内転筋」であり、これらの筋肉や靭帯が弱くなったり緩んだりすると、アーチが崩れて開帳足になってしまいます。その原因としては遺伝的にこれらの組織が弱いという先天的なものも挙げられますが、加えて女性の場合妊娠や出産などによるホルモンバランスの異常で靭帯や筋力が低下したり関節が緩んだりすることもありますし、加齢や体重の増加により筋力や靭帯の強度が足りずアーチを維持できなくなってしまうことも珍しくありません。

またこれらの身体的要因に加え、中足骨頭部に強い負担をかけるハイヒールやつま先の細い靴を常用したり、体重を足の指側にかけるような立ち方を長時間していたり、ジャンプやランニングなどの運動を硬い地面で常習的に行ったりといった環境的な要因も、開帳足の原因となります。

まとめ

今回は足のアーチが崩れることで足が疲れやすくなったり、痛みを発生させる開帳足について記事を書いてまいりました。文中にもあるように特に女性は開帳足に限らず膝や股関節などが変形してしまうことがよくありますから、十分に気を付けるようにしましょう。

開帳足は遺伝的な原因以外では筋力の低下や靴選びを間違えることで起こります。ハイヒールなどの硬い靴は通勤や移動する際にのみ使用して、普段はなるべく柔らかい靴に履き替える。あるいは下記のようなストレッチや筋力トレーニング生活に取り入れて症状が出ない工夫をするようにしましょう。

トレーニングとストレッチ

足の横アーチ機能をサポートするために、足裏の筋肉を使えるようにトレーニングすることは効果的です。

具体的にはまず踵で立ち、足の外側に体重をかけます。その状態で交互にチョキにするように足ゆびを動かしてみましょう。

またその状態で足の親ゆびのつけ根(母趾球)をつけてみます。そうすると土まずがぐっと高いまま足の状態を作ることができます。

これを繰り返すことで足裏の筋肉のトレーニングと、動きにくかった足ゆびを動かせるようになり、血流も滞りにくくなります。

またその状態でタオルを引き寄せる運動、戻す運動もやってみましょう。

また体幹を鍛えること、ふくらはぎを柔軟に保つことも重要です。

 

体幹が弱くなるとつま先側に荷重がかかりやすくなります。また、ふくらはぎが硬くなると足首動きが硬くなるため、歩くときに必要以上に足指のつけ根を使いすぎてしまいます。

身体をまっすぐにし、つま先を引き上げて踵で立つ練習をしてみてください。

最初はバランスをとるのが難しいと思いますが、ふくらはぎがストレッチされ、お腹の奥の筋肉が程よく緊張するのがわかると思います。

引用:ドイツ足の健康館

https://akaikutsu-shoes.jp/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0/%E8%B6%B3%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%83%BB%E9%9D%B4%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%83%BB%E8%B6%B3%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB/spread-foot/

 

シーバー病

Posted by aoi-staff