高血圧ってどんなイメージ?更年期高血圧!
タイトルにもありますが、皆様が持っている高血圧というとどういったイメージでしょうか。人によっては高血圧になると心臓や内臓に関わる疾患にかかりやすくなったり、肥満体系の男性、あるいはよくわからないけど、身体によくないと思っている方もいらっしゃると思います。
私たちが生きていく上で欠かせないものはいくつかあります。例えば食事、酸素、水分。そして今回のテーマにもなっている血液も身体もなくてはなりません、さらにいえばその血液を体中に巡らせるために必要なのが心臓です。
この心臓が様々な要因によって普段よりも激しく動いてしまう状態が高血圧です。当然、高血圧になれば心臓には負荷がかかりやすくなりますから、それに付随する疾患にかかりやすくなってしまいます。
昨今のメディアイメージによって皆さんは高血圧を引き起こすのは塩分の過剰摂取によるものと思われがちですが、今回は特に肥満や高齢期の女性に起こりやすい高血圧について記事を書いてまいります。それでは始めてまいりましょう。
様々な高血圧の要因
ということはよく聞きますが、この理由はまだ全てが解明されているわけではありませんが、一つは血中の塩分濃度の上昇が挙げられます。これによって血液中の塩分濃度を調節しようとして水分を多く流そうとします。難しい言い方をするとこれは浸透圧を一定に保つ為に行われます。
いずれにしても水分量が増えることで血液+水分となり多くの質量の血流を運び出さなければいけないので血圧が上がることになるのです。あるいはその他にも運動不足、睡眠不足、ストレス、肥満などによっても血圧が上がることがわかっていて、中でも運動不足の解消は高血圧の改善に効果があります。
また老化による高血圧が話題になると必ず一緒に出てくるのが動脈硬化のお話ですが、これはつまり血管が若いころよりも柔軟性を失って脆くなってしまうことを指しています。脆くなった血管で若いころよりも多くの血液を運ぼうとすると不具合が出てしまうのはイメージしやすいと思います。
ではなぜ運動するといいのか?というお話ですが、一つは運動をすると血流が早くなり血の巡りが解消されますし、もう一つは血管が拡張されるからです。血管内には老化にともない血液のコブが出来たり、コレステロールなど脂肪による壁が発生するのですが、運動をすると血管内で一酸化窒素という物質が作り出され、これが血管を拡張し、血流の流れをやはり改善してくれる効果が期待できるのです。
では、更年期高血圧は?
これはすでに述べている内容に付随して起こる高血圧の原因といえますが、言葉の通り、更年期に差し掛かった女性、しかもやせ型の女性に多くみられる高血圧の症状です。
先ほど高血圧になる理由の一つとして肥満を上げておきましたし、冒頭でも同様のことを述べていますが、例えば先ほどからだ述べている内容は身体が大きくなったり、血の巡りが悪くなることで心臓が無理して血液を送っているのに対して、更年期高血圧は心臓、血管、そして筋肉が衰えることと、閉経期のホルモンバランスの乱れによって起こるものです。
心臓や血管の衰えはすでにご説明の通りですが、では衰えて高血圧になってしまう筋肉といえばどこか、それはふくらはぎを含む下半身の筋肉です。ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれているのですが、その理由は心臓のポンプ機能を補っているからです。
心臓は全身に血液を行き渡らせるために血液を送り出しますが、全身の筋肉と血管の収縮だけでは重力に逆らってまで心臓に血液が返ってくることはできません。ですからふくらはぎの筋肉が血液を送り出す働き(筋ポンプ作用)をしてそれを助長しているのです。余談ですがその作用が弱くなるとふくらはぎに血液が溜まる下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)という疾患になります。
最後にホルモンバランスについてですが、ご存知の通り、閉経期に差し掛かると女性ホルモンの分泌量が著しく減少し、これによって女性には更年期障害の症状がみられるようになります。さらに女性ホルモンの一つでもあるエストロゲンは例えば女性らしい身体つきやツヤのある髪の毛を作ったりする効果のほかに血管を柔軟にして拡張・収縮させる役割を担っており、これが失われることで先のような動脈硬化を発生させ、血圧を上昇させてしまうのです。
更年期高血圧を予防するには?まとめ
それでは最後に高血圧にならない為の注意点がまとめてあるサイトがあったのでこれを引用して終わりたいと思います。高血圧は遺伝的な要因で起こることも報告されていますが、およそ9割は日々の生活習慣によって起こります。
気付いた時がはじめ時ですから、いつまでも健康で楽しく生きるために、出来ることから始めていきましょう。
~高血圧リスクを減らす生活改善ポイント~
【減塩】 食事のコツは「食塩減らしてカリウムたっぷり」
塩分が多いと腎臓がナトリウムを排出しきれず、血液量が増えて血圧が高くなる。減塩の工夫を。ナトリウムを排出するカリウムも摂取して。
【睡眠】 睡眠は6時間以上。寝不足は“食塩感受性”上げる
睡眠不足になると交感神経が興奮して血管が縮み、血圧を上げるストレスホルモンの分泌も増える。6時間以上の睡眠を心がけて。
【運動】 血管若返り成分NO(一酸化窒素)を出す緩急ウオークを
脈拍数が1分間に110回くらいにまで上がる強度で早歩きを。10分続けたら、次は普通ペースで5分歩く。これを毎日30分以上。
【ストレス対処】 「緊張している」と感じたらすぐ腹式呼吸を
ストレスは交感神経を緊張させ、血圧が上がる。そんなときは腹式呼吸を。お腹をへこませ口から長く息を吐く。繰り返すと血圧が下がる。