重大な交通事故多し!夏の事故の原因と対策

どのような状況であっても身体に痛みや不便が起こることはなるべく避けたいと思うものですが、往々にして病や事故というのは突然おそってくるものです。今回は交通事故とくに夏場に起こりやすい事故の原因などについて記事を書いていきたいと思います。

例えば歩行者であれば赤信号を渡らない、横断歩道は左右を見る、運転者であれば急な飛び出しに注意する、夜間のライト点灯を早めるなど、基本的なことは守れていても起きてしまうのが交通事故です。自分はゆっくりと運転をするから、自分は起こさないから大丈夫、ではなく運転者側も歩行者側も改めて安全意識を高めて事故が起こらないように注意しましょう。それでは記事を始めてまいります。

夏の事故の原因

警視庁の統計データによると、交通事故が最も多いのは師走の12月。これは交通量が極端に増えることが一番の原因と考えられますが、実は次に事故が多いのは7~8月の夏場と言われています。そのうえ夏の事故は正面衝突のような重大なものが多く、死亡者数や重症者数と照らし合わせると7~8月の運転は非常に危険と言わざるを得ません。

夏に重大な交通事故が起こりやすい原因の1つは、気温の上昇です。車内の気温が上がりドライバーの疲労が少しずつ蓄積されることで、集中力や判断力が低下し事故を引き起こしてしまうのです。実際とある県警本部が過去5年間に県内で発生した交通事故について分析したところ、考え事などをして前方の確認がおろそかになる「ぼんやり運転」で起きた正面衝突事故は全部で424件、このうち最も件数が多かったのは8月の53件だったと言います。特に夏休みのレジャーシーズンは渋滞しやすいため、長時間車内にいると意識がもうろうとし、車間距離が短くなったり車線をはみ出したりしやすくなってしまうようです。

また夏は天気が変わりやすく、晴れていたと思えば突然雷雨に見舞われるということが珍しくありません。突然周囲が薄暗くなり、強い雨で視界が悪くなると人や車を認識しにくくなりますし、道路が雨に濡れるとハイドロプレーニング現象を起こしてブレーキが効きにくくなってしまうのです。

加えて高温タイヤのゴムが劣化するなど、夏の気温の上昇が車両自体に悪影響を及ぼすこともあります。

夏の事故対策

こういったことから、夏の事故を防ぐにはまずドライバーの体調管理が欠かせません。気温の上昇を防ぐことはできなくても、疲労をできるだけ溜めないように工夫することは可能。普段からしっかりと睡眠をとること、運転中に疲れを感じたら我慢せず休憩を取ること、こまめに水分補給することなどで疲労を軽減し体調を整えることができます。

また渋滞などでイライラしたり焦ったりすると、安全確認を怠りがちになります。レジャーシーズンは特に渋滞を予想し、時間的に無理のない予定を立てておきましょう。渋滞すると他のドライバーもイライラしがちなので、突然割り込んだりなどマナーの悪い車が増えることも予測し、「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」を心がけるようにしてください。

加えて運転する前に、十分な車両点検をしておくことも大切です。場が他の季節より摩耗や不具合が起こりやすいことを踏まえ、長距離運転の前には特にブレーキやタイヤなどのコンディションをしっかりと確認しておきましょう。

まとめ

今回は冬場に続いて多い夏の事故について記事を書いてまいりました。文中にもありますが、夏場はエアコンと外気の温度差や繁殖しやすいウィルスなど体調を崩しやすい事象がたくさんありますので、体調管理をしっかりとして運転するようにしましょう。

また運転する側だけでなく、歩行者もなるべく事故に巻き込まれないように日ごろから気を付けなければなりません。例えば下記のようなチェックリストなども参考にして、危機管理を徹底し、不慮の事故などが起こらないようにしましょう。

 

事故を予防するには?

身体機能・認知機能の低下を受け入れることは大事ですが、だからといってあきらめる必要はありません。高齢者であっても、短時間の軽い運動によって脳が刺激され、判断速度や認知力が高まることがあるというデータがあります(筑波大学の征矢研究室による実験より)。

ポイントは軽いジョギングやウォーキングに相当する「低強度の運動を10分間」行うこと。簡単な体操やストレッチなど、出かける前に行うとよいですね。

また、歩行速度を上げることも大切です。加齢に伴い歩幅が小さくなることが歩行速度低下の最大の原因のため、いつもより少し大股で歩くよう心がけましょう。軽い屈伸運動で足の筋肉を刺激するのも効果的です。

自己防衛チェックリスト

横断するときは油断せず かならず左右を確認。

交差点では、歩行者用信号が青でも右左折車に注意する。

歩行者用信号が点滅したら横断しない。

薄暮時間帯(日没時刻の前後1時間)・夜間は事故多発、特に注意する。

夕暮れ~夜間外出時には明るい目立つ色の服装、反射材用品やLEDライト等を活用する。

車道の斜め横断はしない。

引用:ひまわりクリニック

夏の交通安全週間~事故防止は自己防衛から~

夏の事故

Posted by aoi-staff